まるログ

丸顔の会社員のライフログ

娘が誕生した

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6月1日(木)13時32分。娘が生まれました。

前日5/31夜17時くらい、会社で仕事をしていたら兵庫に里帰りしている奥さんから「陣痛がきたかも」という連絡が入った。
僕の働いている東京の職場から兵庫県宝塚市の病院へ行くための終電は21時。しかし一度行ったらしばらく戻ってこれないので、こまめに連絡を取りながら状況を把握しつつ、慎重に判断することに。職場のチームのメンバーには状況を伝え、仕事の引継ぎを開始する。終電直前、20時半になったところで陣痛の間隔もあいてきて、どうやら緊急ではなさそう、ということでとりあえずこの日の兵庫行きは見送ることにした。仕事を片付けて21時に退社する。

しかし帰宅して日付が変わった0時頃に再び陣痛の間隔が短くなってきたと連絡が入る。奥さん自体はまだ余裕の感じでそこまで痛そうではないので大丈夫かなと思っていたのだが、朝4時の時点ではもう間隔が10分以内になっていたので病院行き決定。義父、義母、義姉に連れて行ってもらい、朝6時奥さん入院する。その連絡を受けて僕も7時半の新幹線に乗って兵庫へ向かう。

電車の中では義母とメールで連絡を取り合いながら向かうが、入院してからの進展が早く、9時にはもう頭が見えてきているとのメールが。しかももう分娩室にいるのだととか。陣痛準備室?だと思っていたのでかなり慌てる。この新幹線が新大阪つくの10時ころなのでお産に間に合うのか? 始発に乗れば9時には着けていたのにと、自宅で一瞬待機したことを後悔する。
新幹線が新大阪駅に着いてからは、とにかく走り、走り、ダッシュで宝塚線に乗り換えて、病院の最寄駅に着いたら階段駆け上がり改札を飛び出して病院まで猛ダッシュ! 人生で短距離走の速度であれだけの距離を走ったのは初めてかもしれない。歩いて10分ちょいかかるところを全力疾走でものの数分で到着。そんなに早く着くとはと周囲に驚かれつつ10時45分頃に分娩室に突入した。

病院に着いた時には奥さんの苦しそうなうめき声が病室の外まで響いており、義母がついていたものの、義父はかわいそうでもう見ていられないと別室に退いていた。立会い書類にサインをし、とりあえず腰をさすり続ける。ついて10分後くらいには子宮口も全開となり、11時15分、ついに破水。

ここからは時間にしてみれば2時間くらいなんだけど本当に長かったです。あんなに大声を出す奥さんもあんなに真剣な顔をした奥さんも、あんなにイライラしている奥さんも初めて見ました。夫は首を支え腰をさすっていましたが、とにかくさする腰にかかってくる圧力がすごくて、この圧力に何時間も耐えるのか、、と驚きました。こういう時に男性は本当に無力です。落ち着き払った助産師さんが本当に頼もしかったです。
陣痛はマックスで痛みが激しいものの、子供は出てきたり引っ込んだりの膠着状態が続く。奥さんのスタミナも消耗してきて長期戦が難しくなってきたところで、陣痛促進剤が投入される。しかし薬の投入直前でまた一気に陣痛が激しくなり(病院嫌いの親に似てあわてて抵抗したのか)、ここで一気にスパート。

そしていよいよもう目前となって院長先生登場。この病院は奥さんが生まれた病院で、院長先生は30年前に奥さんを取り上げてくれたその人。親子二代で再びお世話になります。決定的瞬間をビデオカメラで収めようとしたらダメとのお達し、ダメなのね。せっかく買ったのに。
そして最後、ついにお子の頭がのぞく。「うわーっ頭出てきた頭!!」僕も奥さんも声を上げて大興奮。そしてそこから一気にお子がずるっと出てきました。13時42分、大歓声の中で2896gの女の子誕生です。

「やっと会えたね」とボロボロ泣きながら生まれたばかりの娘を抱き寄せる奥さん。すっかりもう母親になっていて、僕もやはり感動して泣いてしまいました。

その日はお子は新生児室にいたので病室で奥さんと二人でゆっくりしました。
これまでの妊婦生活は本当に楽しかったと振り返る奥さん。ほんとにこの10か月、我々は楽しい経験をさせてもらいました。今日からは家族3人で頑張ります。